コラム
2010/06/09(水)
1961年 当時教育熱心な家庭で、ロンドンに住む一女子高校生ジョニーはパリジェンヌに憧れる。オックスフォード大学を志し、苦手なラテン語にも果敢に挑戦し、猛勉強をしていた。
趣味のチェロの練習帰り、雨に降られ、一人途方に暮れていた時、中年男性に車の中から声を掛けられる。
デイピットは言葉巧みにジェニーの好奇心をくすぐり、彼女の両親までも口車にのせて悪巧みに誘い込む。
17歳の退屈な毎日に突然訪れた大人の世界。目くるめく刺激的な毎日。何も知らなかったジェニーはどんどん引き込まれ、パリ旅行をきっかけに性にも目覚める。デイビットの‘結婚’という決定的な誘惑に退学までもしてしまう。しかし、彼は詐欺師で妻子持ちだった。多感で利発な一人の女学生ジェニーを案じ、女性校長も女性担任も人生の間違いを正して大学への進学を改めてやり直そうとする彼女の手助けをする。
ジェニーの‘人生に近道なんてなかった’というセリフが印象的。
‘SOUS LE CIEL DE PARIS’の流れる部屋でパリに憧れた一人の女性の17歳の体験を切実に受け止め、今日という1日の時の流れを感じずにはいられなかった。
K.U